◆経営学視点で見るコーヒー Part7

 

今回はネスレ、インスタントコーヒーや家庭用エスプレッソで有名な会社です。

インスタントコーヒーを世界中に広げることで成功を果たしたネスレも

1980年以降、ブランド力の低下に悩まされたことがあります。

 

大企業故の悩み

「トレードオフ」(2010)で論じられているように、「手軽さ※安い・どこでも買える(convenience」と「上質さ」はなかなか両立しないのです。

また、企業が大きくなるほどに「イノベーション」は起きにくくなります、

あのGoogleでさえ、現在はベンチャー企業を買収することでイノベーションの吸収や拡大を起こしています。

 

打開

1986年、ネスレは画期的な新商品「ネスプレッソ」を発売します。

挽気き立てのコーヒーを特殊なカプセルしに封入し、

専用の超小型のエスプレッソマシンでそれを抽出することで、本場そこイタリアのカフェ(バール)の味を再現しようとしました。

 

しかし、このビジネスの最初の敵は社内にありました。

起案者であるエリック・ファーブルに対して上司たちは冷たく

「カフェとカニバリする」と言い開発費すら与えませんでした。

ファーブルは密かに開発を続け、ついに発売に遭ぎ着けます。その頃には発案から約11年経っていました。

次の壁が初期投資の壁でした、開発されたマシンはコーヒーの種類やブレンド内容に合わせて11気圧をかけられる非常に高性能のものでしたが、

本体のみで3万円しました。

それでは流石に価格が高すぎました。そこで替え刃モデルの登場です。

※替え刃モデルとは、「ジレット」が開発した替え刃を販売することで利益を得る構造。

CMを打っただけでなく、ネスプレッソを法人相手の直販の会員制にして「マシンは無料」で貸与。

その後の純正カプセル(1個60円)で儲けることにしました。

 

これは高級ホテルやオフィスがターゲットです。

 

大成功

これが、大ヒットし高収益を納めます。

2017年9月、ネスレはあのブルーボトルコーヒーを傘下に収めます。

株式の68%を、4億ドルで買収したそうです。

プランドの高級化を図るネスレと、

ブルーボトルコーヒーの世界展開を目指す創業者フリーマン、

資金回収を望んだ投資家たち、

それぞれにとってそれがベストな選択だったのでしょう。

ネスレはさらに18年には、スターバックスの商品販売権を8,000億円で取得し、

スターバックスのブランド価値を取り込むために。

ネスプレッソ向けカプセルなどを世界展開しています。

 

現在

替え刃モデルは特許の熾烈な戦いがあります。

先駆者のジレットもそれに悩まされました。

ネスレも2012年の基本特許切れ以降は訴訟での苦戦が続いています。

ただその後日本で、個人客への展開にも成功し、

ネスプレッソは売上5,000億円、家庭用エスプレッソマシンのシェア50%

 

その後ネスレはコーヒー豆の栽培、調達、生産から販売・回収処理までの垂直統合モデルをつくり上げました。

今後もネスレからは目が離せません。

 

大きい企業には理由があるんです。

 

 

↓↓Instagramも要チェックです‼︎

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA