最近、「コーヒーの値段が…」「ブラジルのコーヒーが…」と大きく騒がれています。
そこで今回は、コーヒー屋なら知っている(?)コーヒーの値段のつけられ方を解説します。
ざっくり
コモディティコーヒーは、先物市場で需要と供給の関係や投機的な動きによって値段が決定します。
スペシャリティコーヒーは市場の価格と連動することはなく、品質の高いコーヒー豆を作ればその分値段が上がる仕組みになっており、スペシャルティコーヒーはコモディティコーヒーに比べて少々値段が高くなる傾向があります。
コモディティコーヒー
先物取引所ではコーヒー豆の値段を世界共通の為替のように扱い、コーヒーの値段をここで決めてしまいます。
アラビカ種のコーヒー豆はニューヨークの取引所で決まり、
カネフォラ種(ロブスタ種)のコーヒー豆はロンドンの取引所で決まります。
実際には輸入の度に値段の交渉を行うこともあるのですが…
値段を交渉してから商品が届くまでに時間がかかってしまい、
コーヒー豆の相場が変動してしまうことが多々あります。
この先物取引所はコーヒー豆の価格交渉をしてから実際に輸入されるまでの間で、
価格が変動してしまうリスクを回避するためにも使われています。
ほとんど全てのコーヒー豆はこのような仕組みで値段が決定しています。
そしてこの仕組みで値段が決定するコーヒー豆のことをコモディティコーヒー
(コマーシャルコーヒー)とよばれます。
スペシャルティコーヒー
価格に大きく幅があります。
手をかけ、上質な珈琲に仕上がれば市場で高い価格がつき、
中途半端なコーヒーを作ってしまえば、コスト高になり、
農園では採算が取れなくなります。
その為、農園は高品質なコーヒーを作ることに意義ができます。
コーヒー屋は商社を通し、現地と商談をしたり、
自分の足で農園に赴くことも多々あります。
そこで、カッピング評価を行った後に、価格の商談に入ります。
また、スペシャルティコーヒーではトレーサビリティが明確になっていることが多いです。
つまり、生産者の顔が見える形で、生産、加工、流通までその流れがしっかりと見える形になっています。
現在、世界に流通しているコーヒー豆の95%がコモディティコーヒーであり、
5%がスペシャルティコーヒーと言われています。
本当に美味しいスペシャルティコーヒーなのか?
名前だけ、「ギリギリスペシャルティ」なのかは自身で見分ける必要があります。
スペシャリティコーヒーの特徴として、生産量が少ないので、
コモディティコーヒーに比べ、大規模な宣伝やマーケティング活動をすることができません。
より高品質なコーヒー豆を使用し、味わいにこだわりを持つカフェは
スペシャリティコーヒーを使用することも最近では増えてきていますが、
コモディティコーヒーとスペシャリティコーヒーの消費者目線での認知度は低いのが現状です。
サスティナビリティ
スペシャリティコーヒーだから確実にコモディティコーヒーよりも美味しいというわけではありません。
また、コモディティコーヒーがスペシャルティコーヒーよりも美味しいということでもありません。
各個人の感覚によって評価が偏る可能性がある為です。
しかし、スペシャリティコーヒーのように公正な取引のできるもの
農園の努力が認められ、金額として還元される。
これは、コーヒーが持つ黒い歴史から
持続が可能な産業として成長するための大きな一歩になると、
世界的な期待は日々高まっています。
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